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一回目のキャンプが終了後。
作業の全責任を負わされる事に疲れてしまった私。
いち父に思い切って言ってみました。

「ごめん…。私、もうキャンプ行きたくない…」

いち父は見ていたパソコンの画面から目をそらさずに「うーん」とだけ呟きました。

「いち父なりに一生懸命作業してくれたのはわかったけど…。
私には負担が大きすぎる。
もうちょっと子供が大きくなってからでもいいんじゃないかな。赤ちゃん見ながらイロイロやるのは大変なんだよ。」

いち父はパソコンに向かったまま、ただ黙るだけ。

「次のキャンプも今ならキャンセルできる。ちょっと…無理だ、このままじゃ」

そこまで言うと、いち父がくるっと私の方を向きました。

いち父「あのさ」

「…ごめん」

いち父「クーラーボックスもオールドコールマンで落札していいかな?」



……



いち父「いや、スチールベルトでもいいんだけど、ちょっと大きすぎるかな?って。掘り出し物見つけたんだ!」





、て、…





効いてねえ…。






話は聞いているんだろう。
ただ、彼の心に私の言葉は響いていない。


なんか、自分に都合の悪い事は全く無かった事にできる、この才能。
ある意味すごくないですか?!
嫌味でなく、尊敬に値するような…。
ある種ストレス社会を生き抜くのに必要な生命力??!
とにかく自分にはない理解不能な前向きさを伸ばして行った方がいいのかと思い直し、
2回目のキャンプに出掛けることにしました。






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いち父「あのさ、アウトドア用の鍋セット、必要だよな。スノーピークのヤツ。」

いらない。」(即答)

↑もう、ここ最近ずーっと、この会話が繰り返されています。

家でテフロンをこよなく愛するいち父が、ステンレス&黒皮鉄を使いこなせるのか疑問。
てか、ダッチオーブンだってあるじゃん。
無駄なものを買い込むんじゃないよ。




最近、いち父がキャンプ道具選びにハマってしまっているのです。

いち父「やっぱりキャンプは道具だよな」

『やっぱり○○は道具だ・論』は、色んな応用がされます。
釣り、料理、薪割り、等など…。



いち父「キャンプに行くと、他のサイトの道具ばっかり気になっちゃってさー。」

実際のキャンプの手際を見学してくれない?初心者なんだから」

いち父「いやー。オールドコールマンのいいランタンがオークションで出ていたんだよ。   
 落札していいかな~?

いいとも!…とか、拳を振り上げて欲しいんだろうか。
振り上げてもいいけど、その拳で殴ってしまいそうだ。

てか、どっちにしろ届くんでしょう!!ランタンが!数日後には!!
だったら聞くな!許可したみたいで気分が悪い!!




確かにキャンプを始めると、かっこいい道具が気になるのはわかるのです。
いち父より、一足先にキャンプ熱に浮かれていた私。
夜な夜なネットで、かっこカワイイキャンプ道具にうっとりする日々…。
しかし、そこで妄想で終われるかどうかが、大人の境目なのでは。



いち父「まあ、そうカリカリするな。今日はお前の誕生日じゃないか

「いち父…」

いち父「はい、プレゼント♪これからも仲良くしようなっ!!」


て、























いらねーつったろ!!









いち父「お~い、開けないのかい~」


開封したら返品できない気がして、しばらく開けられなかったよ!!


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(←去年の誕生日はダッチオーブンだったよね??)




もう、鍋、結構ですから…。
お願いだからテントのたて方から始めてくれ…。
前回、初めてのキャンプにビビっていた話はこちら
結局、来てしまいました。

予約してしまったし、子供が楽しみにしているし…と、
半ば惰性と諦めと一縷の希望を胸にキャンプ場に向かいました。

一縷の希望とは、奇跡的にいち父が温厚かつ、協力的にキャンプに参加する、という事でした。
が、現実、テントの袋を目の前にし、

いち父「おい、お前。張り方を指示しろ。張るのはオレがやってやるから」

と、仁王立ちの上から目線&腕組みで命令。
ハンコックか。
どう考えても指示を受ける姿勢じゃないだろ?!

やっぱりだよ…と、何度もくじけそうになりましたが、
意外にウマイいち父の料理に励まされて一泊二日が終わりました。
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(料理だけは一人で頑張った。)







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いちはお友達を見つけて楽しそうに遊んでいました。
場内はイベントや遊具がいっぱい。一日飽きることはありません。
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(「キャンプって楽しいね!」と、何度も言っていた…。)







子供が喜んでいる姿を見ると、
やっぱりキャンプっていいのかなあ、と、思いました。
経済的だし、ね。
いち父の会社から福利厚生の補助が若干出て、宿泊費位は相殺。
タダでレジャー…って事になるんだし。
こうなると、いち父にも感謝しなくてはいけないのかもしれません。
美味しいご飯も頑張って作ってくれている訳だし。





いち父「メシうまかった?!そうだろう、そうだろう。肉だけで6000円以上したからな!!」



………



いち父「調味料入れると食費、軽く一万円は超えてるからな!!!」



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(←どんだけ豪華ディナー??)






美味しい筈だよ!!!
もちょっと、あるもので頑張れよ!!!
サンジ!!!サンジー!!!!!
私はブログで年中、旦那の文句を言っているんですけれど、
絞り出して彼の事を褒めるとしたら、
「趣味が爽やかな事」
だと、思います。

旦那は釣りが好きで、休みの日にはよく渓流に行っています。
最近は会社の同僚と山登りも始めたそうです。
山野草も大好きで、地区の老人会の展示会に嬉々として足を運びます。(ヒョウ柄の短パンで。)

いち父「俺はパチンコをする人間の気が知れない。あんなものはドブに金を捨てるようなものだ」



…私は逆に、賭け事に傾倒する気持ちはわかる気がするのです。
その心理は医学的にも検証されています。
むしろ、山に分け入って汗したり、大きな派手さはない(失礼!)草花を愛でる、
その完璧までに爽やかすぎる好みの方が、ダークな私は共感しずらいのですが…。
しかし、そんな感覚は私の一方的な見解で、
むしろ、いち父の言うことの方がはるかに人間的であり、健康的なまっとうな主張なのはわかっているのです。
だからこそ、いち父の言い過ぎ感の有るパチンコ嫌い発言は黙って受け入れ、
「いや~、意外にいち父、パチンコやったらハマるタイプだよ?!」
みたいな、いらぬチャチャは入れずに過ごしてきました。
お陰で我が家の経済は、毎月なんとか食べていけるようになっています。



結局、何が言いたいかって言うと、
「旦那の爽やかな趣味はなるべく応援してあげた方がいい」
と、言うことです。



で、前置きが長くなって恐縮なんですけど、
先日いち父が言ったんです。
「今月と来月、キャンプに行こう」
と。



……。


夏フェスは好きだけど、キャンプには一歩踏み出せないでいた私。
生活の一から十までも己で賄うという、キャンプなるもの。
ヘタレの私がそのサバイバル、果たしてやり遂げられるのだろうか…。


いち父「あ キャンプ場はテキトーな所予約しといて」


……。


いち父「………お、これカッコイイ」(←インターネットでアウトドアブランドの服を見ている。)







さて、ここで問題です。
私が必要以上に不安で仕方ないのはナゼでしょう。

①私はヘタレでキャンプはほぼ未経験。その割に家には高度な装備がフルで購入済み。
②試しにランタンをつけてみたら、あり得ない火柱が上がった。何回練習しても、悪魔の様に燃え盛る。
③キャンプも数日前だというのに、いち父は触ったこともないキャンプ道具がある(例・ツーバーナー、タープ等)
④キャンプも数日前だというのに、いち父はキャンプ教本・ブログの類を見ている様子が全くない。
⑤なぜかアウトドアブランドの靴や服が宅配で届く。





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(←答え・全部)








怖い…。私、すっごいイヤな予感するんですけど…。
もう、彼がキャンプに何を求めているのか、さっぱり解かんないんですよ。
ただ、子供も喜んでいるし、キャンプって素晴らしいレジャーだとも思うから、
そりゃ是非行くべきだと思うんですけど…。
以前野外フェスで大ゲンカした記憶がフラッシュバックします。


誰か、私のイヤな予感が気のせいだと、
気のせいだと言ってほしいんですけど…。
なんとかキャンプスペースにたどり着いた私たち。
いちは文句も言わず、せっせと山道を歩いていました。偉い。

今回は音楽そのものよりもキャンプを楽しむ事が目的だったので、
比較的お店や飲食ブースに近い場所を選んでテントを張りました。
急いだだけあっていい場所をとれましたが、まわりもすぐテントでいっぱいに。
タイコ5
写真だとぎゅうぎゅうに見えますが、想像よりも余裕がある感じです。


タイコ
軽くひさしがついたタイプのテントを買っておいたのですが、これが日よけができて本当に快適でした。
椅子と机さえあればくつろぐスペースは確保できますが、日差しがきついのです。
会場はキャノピー禁止ですが、このタイプのテントを使っている方は何人かいました。



私たちのテントのまわりは偶然にも両サイド子連れ。
子連れの方は殆どと言っていい位いない中、すごい偶然です。

どこもお父さんがいかにもキャンプ好き、って感じ。
手慣れた手つきでテントを張っています。横では奥さんと赤ちゃんが優雅に椅子でくつろいでいたり…。


そ・れ・に・く・ら・べ・て…


いち父「おいっ!! このポールどうやって立てるんだよ」(テント触るの初めての人)

「あー。違う…。 ここじゃない。」(私だけ事前にテントの立て方を勉強してきた)

いち父「は?!じゃあ、自分でやれよ!

なんと説明書を私にたたきつけてきたいち父。









ぶち。   (←当然私、切れた。)



は?誰が手伝ってくれっていった??!!1人でやるからいい。触わらないで。
てか、
視界から消えろ!!アホが!!!


。。。。。。。。。


周りの他家族凍りつく。





いち父「。。。。」(それでも手を出したがる)

触んなっつってんだろ!!」(人格崩壊)

いち父「。。。。。。」(黙々と作業。恐ろしいほど打たれ強い)






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(子供の前で喧嘩してはいけません)










いち父「オレ…。キャンプ向いてないみたい。自由がなさすぎる…」

そういう問題か。

不便を楽しむキャンプ。それなりに一緒に来る人は選ばなければなりません。



絶対今後いち父とはキャンプをしないと誓った2010年初夏。